総合国際ビジネス・ビジネスガイド

「はじめに-科学的国際ビジネスの薦め」

A 社会科学
B 社会技術
C 自然科学(及び技術)と社会科学(及び技術)の違い
D ビジネスの科学性

科学的国際ビジネス ルール1 「国際的に通用する見識を持つ」

1.1 グローバル・ビジネスのための自社の哲学を持ちなさい
1.2 自社のグローバリゼーションとは何かという定義を持ちなさい
1.3 自社のグローバル事業の意義・目的を明確に認識しなさい
1.4 自社のグローバル・ビジネスの目標を具体的に定めなさい
1.5 自社のグローバル・ビジネス商品を選びなさい
1.6 海外では日本流ビジネスの邪魔な部分を捨てなさい
1.7 グローバル経済を支配している奥底に流れるものを理解しなさい
1.8 事業国の経済実態を把握しなさい
1.9 わが国と事業国との経済関係を把握しなさい
1.10 グローバル・ビジネスの環境を如実に考察しなさい

科学的国際ビジネス ルール2 「国際事業を推進する体制を固める」

2.1 企業のグローバル化を目指しなさい
2.2 企業内で国際ビジネス推進体制をとりなさい
2.3 国内の事業の進め方と国際事業の進め方の違いを認識しなさい
2.4 企業経営者は意識を変更しなさい
2.5 事業関係国の諸法規を事前に調査して対策を取りなさい
2.6 諸法規から見ての事業戦略、計画、実務を考えなさい
2.7 PL対策、環境対策を完璧に実施しなさい
2.8 社内人材の能力開発に注力し、不足分は外部調達をしなさい
2.9 情報の収集、評価、利用には気を付けなさい
2.10 国際ビジネスのために経営資源を有効に利用しなさい―「人」「物」「金」「情報」

科学的国際ビジネス ルール3 「国際事業のための契約を知る」

3.1 契約のみによる国際ビジネスの方法があることを知りなさい
3.2 国際ビジネスのためには様々な種類の契約を駆使しなさい
3.3 同種の契約でも、立場が変われば、別の契約として対処しなさい
3.4 国際ビジネスでも、真っ先に売買することを考えなさい
3.5 自社の力だけでなく他人の力を使うための契約を知りなさい
3.6 ハードとソフトを同時に供給して付加価値を得る契約を知りなさい
3.7 所有に拘らず、利用によって利益を上げるための契約を知りなさい
3.8 他人の労力や技能を利用するための契約を知りなさい
3.9 複数の者が力を併せて一つの目的を達するための契約を知りなさい
3.10 新種の契約を作るよりも、過去の商人達の知恵を利用しなさい

科学的国際ビジネス ルール4 「より活動し易い事業構造を築く」

4.1 海外ビジネスのためにどのように手足を伸ばすか決めなさい
4.2 海外での資産は、その持ち方から処分に至るまでよく考えなさい
4.3 国際ビジネス展開のために別の企業組織を結成することも考えなさい
4.4 JVには法人格を持つものと持たないものがあることを認識しなさい
4.5 国際ビジネス展開のためのJVとコンソーシアムの違いを知りなさい
4.6 国際ビジネス展開のためのパートナーシップを巧く利用しなさい
4.7 国際ビジネス展開のために最も適切な種類の海外会社を選択しなさい
4.8 株式会社と言っても国毎に様々な違いがあることを知りなさい
4.9 海外の株式会社の基本事項とは何があるのか認識しておきなさい
4.10 海外の関連会社の運営、機構のポイントを掌握しておきなさい

科学的国際ビジネス ルール5 「内外の関係法規を遵守する」

5.1 国際ビジネスで最終的に頼りとなるのは法規であると認識しなさい
5.2 法規を見るとき、強制適用されるものか否か判断しなさい
5.3 自社の国際活動は、どの法律の上で行われているのか認識しなさい
5.4 会社も国毎の法律により生じ、制御され、消滅することを知りなさい
5.5 外資法の内容を見て、投資のタイミングをはかりなさい
5.6 海外の税法との関係でグローバルな資金運用を考えなさい
5.7 知的所有権は、国毎の法律により速く密かに保護しておきなさい
5.8 独禁法は、恐がらないで利用しなさい
5.9 弱者保護のために各国にある代理店法の精神を理解しなさい
5.10 商慣習も、法律と同じ機能を持つと認識しなさい

科学的国際ビジネス ルール6 「国際紛争には毅然たる態度をとる」

6.1 和解にもルールがあることを知りなさい
6.2 米国法の下で和解するには、目的によって正しい書式を作成しなさい
6.3 和解契約を締結するからには、再び争いを起こさないようにしなさい
6.4 和解のために第三者を介する方法を選択することも考えなさい
6.5 第三者の客観的な和解案を求めるには、調停を選択しなさい
6.6 裁判は、国家権力の発動の一種であると認識しなさい
6.7 国際契約書には、何故仲裁条項が多いのかを知りなさい
6.8 仲裁条項の作成時には、その内容を構成する4大要素を知りなさい
6.9 仲裁も、準拠法に則って判断される手続きであることを知りなさい
6.10 国又は事情によっては、仲裁よりも裁判の方を選択しなさい

科学的国際ビジネス ルール7 「本格的な事業の前にF/Sを実行する」

7.1 まず市場調査をした上で採算をはじき、国際事業に着手しなさい
7.2 第三者の市場調査報告のみに頼らないで、自らも体で感じ取りなさい
7.3 F/Sは、事業を成功させるための不可欠の作業と心得なさい
7.4 F/Sとビジネス企画は表裏の関係と認識しなさい
7.5 F/Sの内容は、事業の全過程を具体的に想定しながら決めなさい
7.6 F/Sの評価は、部分的評価と全体的な評価の両方をしなさい
7.7 F/Sの段階でもOI ROAまで出しなさい
7.8 F/Sの結果から競争優位性確立戦略を策定しなさい
7.9 F/Sの結果をベースに事業推進のための基本方針を決めなさい
7.10 国際ビジネスも計数的に詰めなさい

科学的国際ビジネス ルール8 「実情に合致した実施計画を作成する」

8.1 目の前の現実を直視して実現可能な計画を作りなさい
8.2 最も合理的なビジネス・ストラクチャーを策定しなさい
8.3 ビジネスの全体的及び部分的フローチャートを策定しなさい
8.4 ビジネスに協力する関係業者は厳選しなさい
8.5 具体的な実施計画と共に実務推進管理システムを策定しなさい
8.6 紛争発生の可能性を検討し、その未然防止対策も立てておきなさい
8.7 ビジネス終結時を想定して、スムーズな撤退を策定しておきなさい
8.8 マーケティング戦略としてのブランド戦略や他の戦略を策定しなさい
8.9 実施計画を策定したら、その通りに実行する決心をしなさい
8.10 計画段階から海外に良いコーディネーターを置きなさい

科学的国際ビジネス ルール9 「外国企業との交渉を誤らない」

9.1 何は置いても良いビジネス・パートナーの発見に最善を尽くしなさい
9.2 交渉やプレゼンテーションでは、厳格に正しい用語を使用しなさい
9.3 国際契約書は必ず営業責任者と専門家が共同で作成しなさい
9.4 交渉の段階で失敗すると、ビジネス全てが台無しになると心得なさい
9.5 発案段階や構想段階から真剣な交渉があると認識しなさい
9.6 方針設定段階では、ビジネス全体のバランスを見ながら交渉しなさい
9.7 実施計画段階の交渉では、実務を確認しながら交渉しなさい
9.8 実施段階では、自社の基本方針から外れないように交渉しなさい
9.9 ビジネスの完了段階では、ビジネスの跡形が消えるまで交渉しなさい
9.10 外国人とは、遠慮なく相互に100%理解しあうまで交渉しなさい

科学的国際ビジネス ルール10 「事業からの撤退を恐れない」

10.1 計画的ビジネス終結は、ビジネスの失敗ではないと考えなさい
10.2 ビジネス計画を作成するときに、その終結原因も考えておきなさい
10.3 契約書の中には、ビジネス終了実務まで規定しなさい
10.4 撤退時には資産譲渡と株式譲渡のどちらが得か考えなさい
10.5 ビジネス終結を心に決めたら、早い時期から準備しなさい
10.6 普段からの正しい文書管理が組織継承を円滑にすると認識しなさい
10.7 人事問題の取扱いを万全にして、円滑な撤退ができると心得なさい
10.8 配当は、ビジネス利権上の持ち分に従って金銭的に計算しなさい
10.9 工場売却は、ターンキー・ベースのプラント供給と同様に考えなさい
10.10 海外からの撤退においては、「発つ鳥跡を濁さず」を心得なさい